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ミドリムシ、スピルリナ、クロレラの違い!一番健康に良いのは?
ミドリムシについて

ミドリムシ、スピルリナ、クロレラの違い!一番健康に良いのは?

ミドリムシ、スピルリナ、クロレラはどれも健康食品として人気があります。
3つとも栄養豊富な健康食品なので、サプリの購入を考えていてどれにしようか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は「ミドリムシとスピルリナ・クロレラの違い!どれが一番健康に良い?」について紹介します。

それぞれの特徴の違いを知ることで、どの商品がご自身に合っているか判断する目安にしていただけると思います。

この記事のもくじ

1.ミドリムシ、スピルリナ、クロレラとは

ミドリムシ、スピルリナ、クロレラとは

ミドリムシ、スピルリナ、クロレラはどれも微生物の仲間で、生物の分類としてはワカメや昆布などと同じ藻の仲間です。

それぞれの概要を簡単に紹介します。

ミドリムシ

学生の頃に理科の授業で習ったあのミドリムシです。自ら動いて光合成もするというちょっと不思議な生き物ですね。
2005年に日本の東大発のベンチャー企業である株式会社ユーグレナが屋外での大量培養に世界で初めて成功して、健康食品にも利用されるようになりました。

スピルリナ

スピルリナはアフリカや中南米の塩湖に生息する微生物で、現地の人々に以前から貴重な食糧減として利用されてきました。

クロレラ

クロレラは日本でも1960年代からから健康食品として親しまれていて、とても知名度があります。クロレラはミドリムシと同じ淡水に住む微生物です。

ミドリムシ、スピルリナ、クロレラの3つの微細藻類はみな、ビタミンやタンパク質、ミネラルなどの栄養素を豊富に持っていて、健康食品として利用されています。

2.最もバランスが優れているのは?

ミドリムシ、スピルリナ、クロレラは50種類以上の豊富な栄養素を持っているという点では同じですが、栄養バランスという点では異なります。

株の違いや培養条件によって栄養素の割合は変化しますが、「微細藻類ユーグレナ、クロレラ、スピルリナの栄養分析イメージと、藻類ミックスの栄養バランスイメージ」によると、栄養バランスには上記のような違いがあります。

どのバランスを重視するかにもよりますが、全体的なバランスをみればもっともまんべんなく高いスコアを表しているのはミドリムシのように見えますね。

また必須アミノ酸のバランスの良さをはかる指標として、アミノ酸スコアという数値があります。簡単にいえば、100点に近いほど必須アミノ酸9種類がバランスよく含まれていることになります。

「ユーグレナ―生理と生化学」によるとアミノ酸スコアは以下の通りです。

  • ユーグレナ 83
  • スピルリナ 51
  • クロレラ 54

牛肉や豚肉、ミルクなどの動物性の食品はアミノ酸スコアが100を示しますが、植物性の食品だと大豆などの例外はありますがアミノ酸スコアは低くなる傾向があります。

※スピルリナやクロレラのサプリメントはアミノ酸バランスを良くしてアミノ酸スコアが高められている商品もあります。

3.栄養の吸収率の違い

栄養の吸収率の違い

どんなに栄養価が高くても、体内に吸収されなければ栄養素の効果は発揮されません。
そこで大切になるのが栄養吸収率です。

栄養吸収率は、摂取した食品のどの程度の割合の栄養が体内に摂取できるかを数値で表した割合のことです。

身近な例としては、野菜やフルーツを生のまま食べるよりジュースやスープにした方がたくさん栄養を吸収できる・・・なんて話を聞かれたことはないでしょうか?

ミドリムシ・スピルリナ・クロレラの栄養吸収率は以下の通りです。

  • ミドリムシ 93.1%
  • スピルリナ 95%
  • クロレラ 約60~80%
  • 動物性の食品(牛肉・豚肉など) 100%
  • 野菜 約40%

ミドリムシ、スピルリナが非常に高く、クロレラが比較的低いことが分かります。

植物には細胞壁という硬い壁があるんですが、細胞壁があるおかげで栄養の吸収率は大きく下がってしまいます。

ミドリムシは動物と植物の特徴を両方持っていて、細胞壁を持たない生物なので動物性食品並の栄養吸収率となっています。
また、スピルリナは植物なので細胞壁があるんですが、その細胞壁がとても薄いので95%という高い消化吸収率を示しています。

細胞壁のあるクロレラは、健康食品として商品化をする際に栄養吸収率が高くなるよう加工されますが、それでも80%程度にとどまります。

栄養吸収率が低いことは、栄養が効率よく体内に取り込めないことに加えて、肝臓に少し負担がかかってしまうというデメリットもあります。

4.特徴的な成分の違い

ミドリムシ、スピルリナ、クロレラには、特徴的な成分が含まれています。
独自成分や他の食品やサプリメントからはあまり摂取できない成分は、そのままサプリの特徴にもなりますよね。

それぞれ、どのような特徴的な成分があるのか紹介します。

ミドリムシ<パラミロン>

パラミロンという食物繊維のかたまりのような独自の栄養素を含んでいます。栄養バランスの表でも「食物繊維」の項目で非常に高い数値を示していましたね。

パラミロンには、便通の改善、デトックス、免疫力アップ、食後の血糖値上昇の抑制の効果があります。さらに、免疫力アップによって風邪やインフルエンザ、花粉症、アレルギー、大腸がん、痛風などの予防や症状改善に効果があることが示唆されています。

スピルリナ<フィコシアニン>

スピルリナに含まれる色素成分フィコシアニンは。青色の着色料として氷菓の着色などに使用されています。
フィコシアニンは抗酸化作用・エイジングケア・免疫アップ機能が期待できるといわれています。

クロレラ<C.G.F>

クロレラには、C.G.F(クロレラ・グロス・ファクター:動物体成長促進因子)という独自成分が含まれています。
クロレラは20時間で4倍という高速での増殖(一般的な他の細胞の倍速)をしますが、C.G.Fはその生命力・増殖力の源になっていると考えられています。
そして、C.G.Fを摂取すると、代謝を活性化して身体を元気にしてくれる効果がある、といわれています。

5.どんな人に向いているの?

どんな人に向いているの?

含まれている栄養素や特徴が異なるので、ミドリムシ、スピルリナ、クロレラは用途や目的に合わせて摂取した方がよさそうです。
では、それぞれどんな人に適しているでしょうか?

ミドリムシ

ミドリムシのおすすめポイントは以下の通りです。

  • 59種類の豊富な栄養素がしっかり吸収できること
  • パラミロンの整腸作用により、免疫のアップや病気の予防・症状改善に効果が期待できること
  • 美肌やエイジングケア、便秘の改善など女性に嬉しい効果が期待できること

バランスの良い栄養補助と食物繊維成分によるデトックス効果、エイジングケア(美容効果)、便通改善、病気の予防などを期待したい方にはミドリムシがおすすめです。

スピルリナ

スピルリナのおすすめポイントは以下の通りです。

  • フィコシアニンや50種類以上の栄養素による抗酸化作用(エイジングケア)、免疫アップ
  • 動物にしか含まれないグリコーゲン(栄養の代謝に必要な物質)を含んでいるので、すぐにエネルギーになる
  • タンパク質が非常に豊富

豊富なタンパク質によるエネルギー補給と独自成分や独自成分の抗酸化作用による免疫力アップ、エイジングケアを期待したい方にはスピルリナがおすすめです。

クロレラ

クロレラのおすすめポイントは以下の通りです。

  • 日本での販売実績が多くサプリのラインナップが豊富
  • 抗酸化作用による血圧やコレステロールを下げる働き(生活習慣病の予防)
  • 強い生命力と繁殖力のパワー

クロレラは長く健康食品として親しまれており、クロレラ100%のサプリ以外にも他のサプリの補助成分として配合されていることもあります。そのため、商品ごとに特徴やメリットが違いますが、幅広い選択肢から選べることと、クロレラの生命力・繁殖力を活かしたパワーが摂取できる点が魅力です。

6.まとめ

栄養が豊富な微生物として、サプリメントなどで人気のミドリムシ、スピルリナ、クロレラ。

どれもビタミンやミネラル、アミノ酸などの50種類以上の栄養素を持っていて、人気のあるサプリメントです。今回、それぞれの違いを紹介しましたが、どれが自身に合ったサプリかなんとなくイメージがつかめたでしょうか?

栄養素の割合や独自成分などの特徴を比較することで違いが少しずつ見えてきたのではないでしょうか?

もし判断がつかないようでしたら、短期間のお試し購入などからスタートしてみるのもおすすめです。

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